引っ越しの料金を少しでも安くするためには、「繁忙期を避ける」というのがいちばん効果的です。
でも、我が家のように、「繁忙期なのはわかってる。でも、この時期でなければ引っ越しできない」という場合は多いですよね。(だから繁忙期になるんですが…)
複数の見積もりを取る
繁忙期に限らず、少しでも引っ越し料金を安くするためには、面倒でも何件かの引っ越し業者で見積りを取ることが大切です。
荷物の量、移動距離、日程…いろんな要素で引っ越しの基本的な料金は変わります。1件だけの見積もりでは、それが本当に自分の引っ越しの値段の相場なのか分かりません。
最低でも2件の見積もりは取りましょう!
2件の見積もりを取って、その値段が同じくらいなら、その料金が自分の引っ越しの相場だと分かります。
理想は3件以上の見積もりを取って比較することですが、そんなに時間を取っていられない場合は、2件の見積もりを取って安い方にしちゃえばいいと思います。
我が家の引っ越しの記録
見積もりを取る業者の選択
長距離の場合は、全国に営業所がある大きな規模の業者がベスト。小さな会社では長距離に対応できないということも多いです。近距離なら「地域密着の引っ越しやさん」も選択肢にいれてもいいですね。
アート、サカイ、アリさんの3件の会社に訪問見積もりを依頼しました。ちなみに、アートが高いのは知ってましたが、興味本位と念のため…という気持ちで。
本命はサカイとアリさんのどちらかですね。
とりあえず、どれかわからないようにA社、B社、C社にしておきましょう(笑)
1日目。見積もり依頼の電話
同じ日に、3社に見積もり依頼の電話をしました。電話したのは午前中です。当時は専業主婦でしたので「いつでもいいですよ」って言ったら、
A社…本日の午後、お伺いしてもよろしいですか?
B社…明日の午前中にお伺いします。
C社…そうですねぇ…明後日になります。
A社、早っ!(笑)
1社目の見積もり
その日の午後にA社の営業の人が来ました。そこそこ若いお兄ちゃん。
ひととおり荷物の量を確認して、見積もりのシートに書き込んでいき、引っ越し先の住所、家の前の道の広さなどを聞いていきます。
道の広さで使えるトラックが違ってきますからね。うちの荷物は4tトラック1台で運べる量だったんですが、引っ越し先の家の前の道が狭く、4tトラックは入れない所なんですね。
4tトラックで運んで、大阪の事業所で2tと3tのトラック2台に積み替えて運ぶことになりました。
見積もりの金額が出たあと、予想していた一言。
「今すぐ決めてもらえれば、これよりかなり安くできます」
必ずと言ってもいいほど、「今、ここで決めてください」って言われるんですよね。
でも、1件目の見積もりなので、すぐには決めませんよ~。
「いいんですか?たぶん…〇万円くらい下げられるじゃないかなぁ…。そういう便があるんですよ。でも、手配できるかどうかなんですけど…」
営業のお兄ちゃんと話していて、交渉ごとにあんまり慣れてないな…という印象を受けました。新人というほどではないけれど、経験は浅そうかも。
お兄ちゃんの言う「そういう便」とは…
うちは、神奈川から大阪に引っ越しします。
同じ時期に、大阪から神奈川に引っ越す人もいるわけです。
神奈川から大阪に我が家の荷物を運んだトラックは、神奈川に帰ってこないといけないですよね。その時に空っぽで帰るのはもったいない。大阪から神奈川に引っ越す人の荷物を載せて帰ってくれば、効率がいいわけです。
そういう風に上手く二組の引っ越しを組み合わせて荷物を運ぶ便があるそうなんです。
こういう便は全国規模の引っ越し業者だからある便なんだと思います。
とりあえず、A社の「普通の見積もりの金額」と「(はっきりした金額ではないけれど)頑張ればそこまで値引きできるであろう金額」が分かったわけです。
お兄ちゃんは「他の会社の見積もりを取ったらまた連絡してください。何とか頑張りますので!」と言って帰って行きました。
2社目の見積もり
次の日の午前中にB者の営業の人が来ました。今度はお兄ちゃんじゃなくておっちゃんでした。
A社の時と同じように、家具や荷物の量を記録して、手配するトラックの大きさを決めます。やっぱり、4tトラックで運びだして、2t+3tに積み替えて運び入れるようでした。
算出された金額はA者の見積もりとほぼ同じ。
大手2社が同じような数字を出してきたということは、この時期の引っ越しの価格としては妥当なものだったんでしょう。
でも、はっきり言って高いです。旦那の給料2ヶ月分くらい吹っ飛びます…。
ホント、3月末の引っ越しを甘く見ていました(涙)
「やっぱり高いなぁ…」と私が考え込んでいると、B社のおっちゃんが聞いてきました。
「ちなみに、引越しの代金は会社持ち?」
会社を辞めて引っ越すので、個人持ちだと伝えました。
「個人持ちのお客さんにしかこの条件は出さないんだけどね…」
と、A社のお兄ちゃんが言ってたのと同じ、2つの引っ越しを組み合わせて安くする便がのことを教えてくれました。
「便数が限られてるから、すぐに決めて貰わないといけないんだけど」
出た!今すぐに決めて攻撃(笑)
「ちなみに、いくらになるんですか?」と私が聞いたら、
「逆に、いくらだったらすぐに決めてくれる?」
ん~、こう来られると考える…。
相手も会社だから、それなりに利益を取らなきゃいけないしね。仮に30万まで安くできるとしても、私が35万って言ったらその値段にすればいいだけだし。
そこで役にたったのが、A社のお兄ちゃんの漏らした値段。
無理かな?と思いながら、A社が出せるかもしれない値段よりかなり安い値段を提示してみました。
「え?そうきたか(笑)ちょっと待ってよ?」
おっちゃんは苦笑いしつつ、何ヵ所かに電話をかけて、私の希望日に便があるかとか問い合わせしていました。
「ちょっと提案なんだけどね?荷物の積み込み、夜じゃダメ?」
午前中に1件目の引っ越しの積み込みをやって、それが終わってから午後に2軒目の積み込み。更にそれが終わってからうちに来ると。
超繁忙期なので、限られた人員をどう上手く回すかってことですね。
でも、
- 午前中に神奈川で荷物を積み込む。
- 午後、不動産屋さんに立ち合いしてもらって、退去の手続きをする。
- 夕方から夜にかけて大阪に移動する。
- 大阪の実家で宿泊。
- 次の日の午前中、大阪で荷物を受け取る。
というのを予定していたんですよ。
夜に積み込みだと、退去の手続きと大阪に移動する時間がない。
そう伝えると、
「うん、うちも夜に積み込みして、翌日に大阪っていうのは無理。その日は営業所に帰るだけ。翌日中に大阪に運ぶから、受け取りは翌々日って感じかな。」
それなら大丈夫かな?
荷物の運び出しが夜だったら、立ち合いでの退去の手続きは次の日の午前中になる。
荷物のない神奈川で一泊しないといけないけど、最悪ネットカフェで一泊すればいいかしら…と考えました。(実際は友達の家に泊めてもらうことができました)
「当日夜に荷物の積み込み、翌々日に大阪で受け取り」という条件で、私が無理かな?と思った金額に近いものが提示されました。
言ってみるもんだ(笑)
B社は2件目の見積もりで、まだC社が残っていたけれど、ここで決めました。
- A社とB社の最初の見積り額はほぼ同じ。
- A社が出せるであろう価格より安い値段になった。
- B社のおっちゃんは安くしようと頑張ってくれている感じがした。
- C社がこれより大幅に安い価格が出せるとは思わない。
交渉事には慣れてないので、頭の中フル回転ですよ(笑)
ちなみに、最終的な値段は最初の見積りの額に比べて10万円くらい安いです。
それだけ高いということなんですけどね…(涙)
おまけ
B社に決めて、おっちゃんが帰った後、A社のお兄ちゃんから「どうなりました?」と電話がかかってきました。
別の会社に決めたことを伝えると、
「ちなみにいくらになったんですか?がんばって交渉してみるので教えてください」
と言われたので、一応、B社の値段より安くなるのか聞いてみました。(どっちにしてもB社で引っ越すつもりでしたが)
お兄ちゃんは、たぶん、上司に聞きに行ったんでしょうね。
しばらくして、
「その値段では無理って言われました…」
と答えが返ってきました。
繁忙期だしね。そんなに無理しなくても、いくらでも契約とれるだろうし。
A社に出せない値段を出してくれた、B社のおっちゃんには感謝ですね。